転職して2年経った感想
転職して2年経ちました
2年前、2019年5月に株式会社メンバーズエッジ(現: 株式会社メンバーズ メンバーズエッジカンパニー)に転職して2年経ちました。
その間に色々ありました。入るまで何も知らなかった Python + Django で開発するようになり、会社が吸収合併されて社内カンパニー制になり、コロナ禍の中に愛媛に戻ってフル在宅になり、フル在宅になって1年経ちました。
感想を一言でいうと、「別世界に来た」という感じです。
前の会社は、大手SIerの下で開発する、いわゆる「二次請け」でした。SI業界の中では恵まれた方だと思うのですが、それでもSI業界特有の歪みが嫌になりました。
今の会社では、ベンチャー企業をクライアントとして、リモートチームでアジャイル開発を行っています。契約上は準委任契約です。
使う技術や契約形態など色々違いはありますが、一番の違いは「人」です。
SI業界とWeb業界では「人」が全く違う
最初に断っておくと、前の会社では「いい人」はたくさんいました。
開発言語はJavaでしたが、パワハラ上司はいませんでしたし(約束したことを守らない上司はいましたが)、残業も一時期は月50時間ありましたが、普段は月30時間くらいだったと思います。給与も割と高い方で、決算で特別賞与が出たこともあります。
同僚でSESから来た人の話を聞くとあまりに酷い話が多く、それと比べると自分は恵まれていた方でした。
ただ・・・問題はそこじゃないんですよね。 それは「仕事に対する考え方」です。
前の会社で最終的に我慢できなくなったのは、次のような行為でした。
- メンテナンスできないほど巨大なメソッド(1500行)がそのまま通ってしまう開発プロセス
- コードレビューもCIも何もなかった。
- 設定不備によるエラー処理を改善しようとしただけで「再現手順を出せ」と言う元請け
- NullPointerExceptionになる可能性があるので適切なメッセージとともにIllegalStateExceptionに変更しようとした。
- 2行ほどの変更で、Javaを分かる人ならそのままLGTM出せるレベル。
- コンパイルすらできないJavaコードをtrunkに突っ込む人
- 論外
- 全く同じクラス名を持つクラスを2つ持とうとする人
- 正確にはクラス名だけでなくパッケージ名も同じ。つまりFQCNが同じ。
- IDEが使えなくなるので論外
他にも色々あるんですが、とにかく「何も考えていない」「その場しのぎの仕事しかできない」人がほとんどでした。プロの仕事じゃないと。
しかし、転職してこのようなイライラは無くなりました。色々書くとキリがないけど、ちゃんとプロの仕事ができる。
「そんなの当たり前じゃないか」と言われるかもしれないけど、前の会社では想像もできませんでしたし、他の人の話を聞く限り、SI業界ではまともな会社の方が例外です。
なので、自分は「別世界に来た」と感じました。もう戻らないです。