羽生さんが無冠になるまでの将棋を見て思ったこと
ついにこの日が・・・
いつかは来る日ですが、羽生さんが27年ぶりの無冠になりました。
平成最初の竜王戦で初タイトルを獲得した19歳の青年が、48歳で迎えた平成最後の竜王戦で無冠となる。
— 白鳥士郎 (@nankagun) December 21, 2018
99期のタイトル獲得。
10140日間の連続在位。
まさに平成という時代を象徴する人物が羽生善治という棋士でした。
新たな時代にもきっとまた新たな伝説を築いてくれると信じています。 pic.twitter.com/kc1DEY5zBL
この1年間、正確には自分が見たのは名人戦以降ですが、 羽生さんの将棋を見てきて思ったことを書いてみます。
思い出しながら書いているので、時系列はあまり信用しないでください。
6月は絶不調
名人戦、王位戦、王座戦の頃は自分から見ても「何をやってもうまくいかない」ように見えました。 その象徴が名人戦第六局の2手目☖6二銀。
2手目☖6二銀というの若い頃に「どれくらい損か確かめたかった」 という理由で指した曰く付きの一手ですが、これをタイトル戦で出してきたんですね。
後から調べたらNHK杯やJT杯日本シリーズで似たような進行があったのですが、 「あまり研究されていない戦型」を選ぶのがちょっと変だなと思いました。
- NHK囲碁と将棋 -NHK杯テレビ将棋トーナメント 棋譜再生-
- 2017年度二回戦第三局(プロ) | 将棋日本シリーズ | JTウェブサイト
- 2017年度準決勝第二局(プロ) | 将棋日本シリーズ | JTウェブサイト
この頃は眼鏡が合ってないんじゃないの?とか考える余裕がありました。
勝負どころで判断ミス
その後竜王戦の開始まではまずまずに見えましたが、ちょっと違和感がありました。 負けるときは勝負どころで判断ミスをしたり、淡白な負け方をすることがありました。
勝負どころで二択になったときに、判断を間違えて負ける、そんな印象がありました。
竜王戦は無理だよなぁと思ってた
結果的には最終局までもつれましたが、0-4もあるかなと思っていました。 なぜなら、広瀬新竜王が当時絶好調で連勝中だったからです。
結果的には3-4でしたが、内容はどうなんだろうなぁという感じです。 第六局はポッキリいった感じですし。
周りが強くなった
羽生さんがポッキリ負けることもあったなという印象ですが、 どちらかと言えば、他のトップ棋士の強さが目立った感じです。 なんとなくですが、勝負どころで踏み込むタイミングがいいなと。 逆に羽生さんは踏み込めずに負けるのが目立った感じですね。
今後は分からない
正直今後はわからないです。名人戦はいまのところ5勝1敗で挑戦も狙える位置です。 過去には大山康晴十五世名人が50代のときに11期タイトルを取っています。
逆に今はレベルが上がりすぎて、ついていけない可能性もあります。 藤井聡太七段が駆け上がってきてタイトル総なめするかもしれません。
自分としてはとりあえず、69歳A級の記録は狙ってほしいかなと。