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2012年1月17日火曜日

Thunderboltに対する誤解

最近技術ネタがないので久しぶりに。ThunderboltはAppleのMacBook Pro用として登場して、徐々に周辺機器も出てきてるようですが、一部ではUSB 3.0より価格が高いとかFireWireの二の舞だとかトンチンカンなコメントが見られるので、自分がThunderboltをどう見ているのかをまとめました。
  • Thuderboltは新インターフェースではなく、DisplayPort + α
MacBook Proを見れば分かるように、Thunderboltは従来のDisplayPortの置き換えとして作られています。なので、最悪でもDisplayPortとして使えます。実際自分はMacBook Pro(Early 2011)をApple Cinema Displayに繋いで使ってます。
  • MacBook Pro / AirとThunderbolt Displayを繋げることが前提のインターフェース
Thunderboltの現状一番の使い道は、MacBook ProやMacBook Airの外付けディスプレイとして使用するThunderbolt Displayです。このスペックが重要です。Cinema Displayとの違いは、使用できるインターフェース。Cinema DisplayがUSB 2.0×3のみでしかも本体のUSBポートを一つ塞ぐのに対して、Thunderbolt DisplayはUSB 2.0×3、FireWire 800×1、ギガビットEthernet×1、Thunderbolt×1と非常に多いです。これを可能にするのがThunderboltです。なので周辺機器を繋ぐ高速インターフェースとして使えるのはおまけと言ってもいいくらいです。
  • 単なる安さより、大きなメリットがあってかつ高くないこと
Thunderboltはディスプレイとの接続で明らかにメリットのある技術です。では、コストはどれくらいか?と言われると、最悪でも数千円は超えないでしょう。MacはPC全体でのシェアが5~10%程度とはいえ、全世界で年間1000万台以上は売れており、その大多数にThunderboltが載ることを考えると、十分量産効果が得られると言えます。なので、明らかにメリットのある技術で、買えないほど高くないなら問題ありません。もちろんWindows PCにも普及して周辺機器も増えてもっと安くなるに越したことはないですが、Macユーザは単なる安さよりも使用感とのバランスを重視するので、数千円程度で明らかにメリットがあるなら問題ないでしょう。
  • FireWireとの違い
FireWireは現状USBに押されてマイナーな規格となっているのは事実ですが、これは用途がUSBと直接競合するものが大きな理由です。ターゲットディスクモードという例外はありますが、基本はUSBと同じようにHDDやDVDドライブといったものを接続します。これでは速度以外のメリットが特に見当たらず、USBで十分という人が多かったと思われます。一方で、ThunderboltはMacBook Pro / AirとThunderbolt Displayの組み合わせという大きなメリットがあります。

まとめると、「便利でほどほどに安ければMac専用インターフェースでもいいんじゃね?」という感じです。まあ普及するにこしたことはないけど(・ω・)

2012年1月16日月曜日

「はちま騒動」はまだ終わってない。

「はちま起稿」の清水が引退したとの話が流れています。

しかし、これで許してはいけません。不正に入手した収入もそのままです。「知人」が更新するとのことなので誤報、捏造などが止まる保証はありません(そもそも「知人」がダミーの可能性も高い)。それに、閉鎖程度では許されない重罪を清水親子は犯しています。

以前書いた「ステマ」より「信用毀損」を問題にしないといけないより、
これらはニコニコ大百科のエントリにあるように、デマ、誤報、捏造などを繰り返しています。これらは、刑法 第二百三十三条  虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。に該当します。つまり、最高で懲役刑です。
また、まとめWikiにあるように、勝利条件は「国税査察・追徴課税」「金融商品取引法違反で起訴」「勝利条件 ステマの法規制」です。個人的には追徴課税程度では甘いと思いますが。

金融商品取引法違反」は具体的には「市場操作情報の流布(第2項第2号)」「虚偽情報による相場操縦(第2項第3号)」と思われますが、これは第百九十七条により、「十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」となっています。最高で懲役刑の重罪です。

ここで許してしまうと、他のブロガーが「身元がバレなければ何やってもいい」と勘違いしてしまうからです。二度と清水親子のような奴らを出さないためには最低でも、「誤報、捏造を繰り返すと社会的に死ぬ」くらいの罰を与えなければいけません。そして、現在の法律で対処できないなら、適切な法律を制定する必要があります。

以上。

2012年1月8日日曜日

「ドラッカーと会計の話をしよう」を読んだ

毎週BOOK☆WALKERとKinoppyの新着本はチェックしてるのですが、BOOK☆WALKERでこの本が半額だったので読んでみました。

ドラッカーと会計の話をしよう
林 總
中経出版
売り上げランキング: 60006

ざっと読んだ感じ、会計の本というよりは、会計の観点から見たドラッカーの経営論の話ですね。思ったよりも一般的な話が多かったです。タイトルに「会計」が入っているのは取っつきにくそうで損だったかも。

ドラッカーの経営論の話と書きましたが、自分にとってはどれも一般的で常識レベルの話です。もちろん自分がドラッカーの本たくさん読んでるからというのもありますが、利益の90%を出しているのは10%の商品だとか、長期的な視点で考えろとか、一律のコスト削減はダメだとか、商品の値段を決めるのは顧客だとか、はっきり言ってこれが実践できてないのが信じられないくらい。

でもよく考えたら、前勤めていた日本IBMでは全く実践できてなかったんですね。売り上げ減っているのに、紙などの事務用品を節約するとか、酷いときにはPC更新すらコスト削減の対象になって、むしろ管理コストの分だけコストが増えてるとかあったなぁと。当然売り上げは減る一方で10年で半減しました。残った人のモチベーションは悲惨です。

この本で一つためになったのは、ABC原価計算についての解説です。この本によると、ABC原価計算は待ち時間や手直し、廃止といったコストも計算するのが特徴だそうです。この解説を見たときに、自分は「時間を基準にした原価計算だな」と感じました。ドラッカーの著書では時間管理について口が酸っぱくなるほど述べられています。なので、時間を基準にした企業の活動をコスト計算する方法だと考えると腑に落ちました。

レストランの経営者を使った例えも分かりやすくて無理がなく、経営に興味があるならかなりオススメですね。会計の知識はあるにこしたことないですが、なくても大丈夫かと。やっぱりタイトルに会計を入れるのは損してるなぁ。

2012年1月6日金曜日

ゲームメーカーは本当に「ソーシャルゲーム」「スマートフォン」に参入すべきなのか

こういう話がよく出てくるので自分の見解をまとめておきます。まずスマートフォンについて。
  • ゲームはユーザーインターフェースが本質。なのでゲーム機がなくなることはない。
スマフォはXperia Playという例外はありますが、基本はタッチパネルです。なので、細かい操作には不向きです。ゲーム機と遜色ない操作が実現できるのはせいぜいAVGか一部のSLG、一部の音ゲーくらいでしょう。その意味ではゲーム機ビジネスが終わりとか寝言に等しいです。

なので、スマフォに参入しておくべきなのかは個々のメーカーの事情、得に扱っているタイトルの種類によりますが、現在ゲーム機で利益を上げているのにスマフォに全面的に乗り換えるというのは無謀でしょう。
  • 一方で、現状のゲーム機は「可処分時間」「参入障壁」という解決すべき課題がある。
スマートフォンはほぼ一日中手が届く位置にあります。一方でゲーム機は自宅や飲食店など、ある程度落ち着いたところに限られます。この差があるため、同じゲーム内容ならスマートフォンに触れる時間の方が多いです。ゲームという意味では競争相手にならなくても、可処分時間という意味ではスマートフォンは競争相手になります。

また、スマートフォンのゲームは3分あればプレイ出来るのに、ゲーム機のゲームだと起動時間が遅すぎたり、区切りが曖昧で30分ないとプレイ出来ないものが多い点は可能な限り改善すべきでしょう。
「参入障壁」については、例えばiOSだと初期投資はMac本体と実機テスト用のiPhone/iPod touch/iPad、年間10800円のプログラム代のみです。これだけで参入できます。Mac本体やiPhone/iPod touch/iPadは普通の機器としても使えるので、実質1万円程度の費用です。一方でゲーム機は専門の機材が必要で、気軽に個人やグループで参入できる状態ではありません。せめて初代PlayStationの「ネットやろうぜ!」程度の環境は整えてもいいと思います。
次にソーシャルゲームについて。ドラクエ10がオンラインゲームと発表されたときに不満の声が上がったことからも分かるように、多くのユーザは売り切りでないゲームに対する抵抗感が強いです。売り切りでないゲームを詳細に分けると以下のようになります。
  • 1プレイごとの課金(ゲームセンター)
    • アーケードゲームは家庭用ゲーム機とは違うビジネスモデルなので特に言うこともないです。
  • ダウンロードコンテンツ(アイドルマスターの楽曲など)
    • 後述の「アイテム課金」と違うのは、課金しなくても通常のゲームとして遊べ、アイテムはプラスアルファとして提供される点です。このタイプはユーザの抵抗感も少ないです。
  • 月額課金型(FF11など)
    • これらも定着していると言えます。ただ、対象がオンラインゲームに限られるとか、人が少ないとゲーム自体終了してしまうという問題はあります。ただ課金に対する抵抗感は強くありません。
  • グリー、モバゲー型
    • 「一番儲かっている」領域でかつ「ユーザの抵抗感が強い」のがここです。アイテム課金しないと楽しめない、アイテム課金すると数万円にもなるゲームが該当します。
    • ここに関しては非常に抵抗感が大きく、ゲームの内容も全く異なる(ゲームと呼べないものもある)ので、従来のゲームユーザ層と違う層がプレイしていると考えるのが自然です。
また一方で、「ソーシャルな機能」を取り入れたゲームは以前からあります。例えばDQ9のマップ交換などで使われている、Nintendo DSの「すれちがい通信」がその代表例です。その意味では従来のゲーム機で「ソーシャルゲーム」が出来ないというのはNOです。
以上のことをまとめると、「ソーシャルゲーム」の本質は「ソーシャル」でも「ゲーム」でもなく、「課金」です。「○○はソーシャルゲームに参入しないのか」は、言い換えると、「○○は課金しないと遊べないゲームを提供して儲けようとしないのか」とほぼ同義です。これらに関しては儲けは大きいが、失う信頼も大きいでしょう。短期的に儲けて逃げたいならともかく、長期的な信頼を考えると現状手を出せる状態ではありません。
まあ多分ここで書いてることはゲーム業界の人は分かってると思いますが(・ω・)

AppleユーザはDigiTimesの飛ばし記事に反応するな

最近DigiTimes発のとんでもない噂が乱舞してます。あまりに酷いので呆れてしまいます。

これどれもありえないレベルです。酷いことに、DigiTimesのある記事で書かれたことが、別の記事で否定されるレベル。1月26日に発表で3月に出荷とか失笑もの。

一つ一つ否定していきます。
  • 2012年1月26日に開催予定のiWorldで2つのモデルの次期iPadを発表する
    • iWorldは元Macworld Expoですが、Appleはこのイベントから撤退しています。イベント参加復活するなら別のところから既にその情報が流れている。よってデマ。
  • ミッドレンジとハイエンド市場向けの2モデルが発売される
    • Appleはそんなことはしません。iPhone 4S発売時のiPhone 4/iPhone 3GSのように、旧モデルを安く提供するのが定説。
  • 次期iPadのハイエンドバージョンには14,000mAhという大容量のバッテリーが搭載され、iPad 2のバッテリー(6,500mAh)と比較して2倍以上の容量になる
    • そもそもそんなバッテリーを載せる場所が物理的にありません。バッテリー技術の向上で可能になったのなら全モデルで載せます。
  • Appleは3月にフルHDディスプレイを搭載した「iPad 3」を、そして、10月にキラーアプリケーションを搭載した「iPad 4」の出荷を開始するだろう
    • 3月にiPad3は妥当ですが、10月にiPad4は全く意味がありません。iPad4は来年春。
どれも失笑ものです。Appleがこの通りに動くとしたら、麻薬でも打ったとしか思えません。株価操作のためとしても稚拙すぎます。

2012年1月5日木曜日

「ステマ」より「信用毀損」を問題にしないといけない

今日はあちこちで「ステマ」という単語が飛び交っていて、Googleの急上昇ワードにも出てくるくらいなので少し書いておきます。

その前にまず「ステマ」とは何かですが、これは「ステルスマーケティング」の略です。意味は大ざっぱには「関係者ではないように見せかけて宣伝すること」です。なので別に新しい概念ではなく、「サクラ」の言い換えといってもいいでしょう。

ではなぜいまさら問題になってるのかというと、伝えるメディアが一般的になって、影響力が無視できなくなったからです。Twitterでの口コミもありますし、食べログのようなサイトもあります。

この問題に対しては消費者庁が動いて、インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の公表についてという文書を2011年10月28日に公開してます。また、「食べログ」で店の評価を操作という話もあります。なので、大問題に見えるかもしれません。

確かに「ステマ」は問題ですが、この騒動に踊らされて、本当に問題なものを見失ってはいけません。本当に問題なのは、「はちま起稿」「オレ的ゲーム速報@刃」といったブログの存在です。これらはニコニコ大百科のエントリにあるように、デマ、誤報、捏造などを繰り返しています。これらは、刑法 第二百三十三条  虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。に該当します。つまり、最高で懲役刑です。一方でステマは、不当景品類及び不当表示防止法なので、違反した際には措置命令が下ります。無視しない限り、すぐに刑務所行きということはありません。どちらが重いかは一目瞭然でしょう。

Twitterを見てると、「ステマ」を問題にするあまり、もっと大きな信用毀損を蔑ろにする人も見られます。同列に語ろうとする人すらいます。これは、電車で騒いでいる人と、ナイフを振り回して人を傷つけている人を同列に見るようなものです。信用毀損は重罪です。まずこれらを撲滅することに力を注ぐべきです。

2012年1月1日日曜日

2012年のキーワード


先ほどのエントリで2011年を振り返ったので、これを元にして2012年がどんな年になって欲しいか書いてみます。キーワードは3つ。「信頼性」「対価」「誠実」。
  • 信頼性(authenticity / reliability)
    • 2011年は口コミの威力が発揮された年と言えますが、大きな負の影響も残しました。特にそれは主に震災・原発関係の「デマ」に表れています。あと「はちま」のようなネット放火魔の悪影響も無視できなくなりました。これらを退治して信頼性を取り戻すのが一つの課題だと思います。
  • 対価(consideration)
    • considerationという単語には「熟慮」「思いやり」といった単語もあってこっちも重要なのですが、ここでは「対価」を上げておきます。良いソフトを作ったり、良い文章を書いたりしたらその対価を得られるのが望ましいですが、現状はそうなってなく、アクセス乞食などがのさばっている惨状です。これらを解消して適切な対価が得られるようにするのがもう一つの課題でしょう。
  • 誠実(integrity)
    • 最後にこれを持ってきました。上の二つを満たしていても、とても社会にプラスになっているとは思えないものがいくつもあります。ソーシャルゲームのあくどい課金システムや、売りっぱなしで誰も得しないグルーポンなど。このようなものではなく、より「誠実」なビジネスや言論が注目される世の中にしたいです。
今年は2005年から7年後ということで、ITの7年周期説からしたら何か大きな動きがありそうだなぁという感じがしてます(・ω・)