「経営者目線」が分からない人はドラッカーの「経営者の条件」を読もう
「経営者目線」って?
リンクはしませんが、「経営者目線」という言葉を使った記事があり、 Twitterで噛み付いた人がいたのを知りました。
その記事については語りません。
ただ「経営者目線」とは何かと言われたら、 自分はドラッカーの「経営者の条件」を挙げます。
「経営者の条件」は知識労働者のための本
この本のまえがきの前に、以下のように書かれています。
本書『経営者の条件』は、1966年、ドラッカー56歳のときの著作である。 組織の全員がエグゼクティブのように働くべきことを説く、万人のための帝王学である。
「組織の全員がエグゼクティブのように働くべきことを説く」というのは、 まさに「経営者目線」と言えるでしょう。
しかし、ドラッカーの定義では、「エグゼクティブ」は必ずしも経営者を指すわけではありません。
Kindle版No.363あたりに以下のような記述があります。
私は、地位やその知識のゆえに、日常業務において、組織全体の活動や業績に対して、 重要な影響をもつ意思決定を行う経営管理者や専門家などの知識労働者をエグゼクティブと名づけた。
また、No.374あたりには以下のような記述があります。
しかし本書は、トップが行っていることや行うべきことについて述べたものではない。 知識労働者として自らの組織の業績に貢献すべく行動し、意思決定を行う責任をもつ あらゆる人のためのものに書いたものである。 すなわち私がエグゼクティブと名づける人たちすべてのために書いたものである。
すなわち、エグゼクティブは知識労働者のことです。 自分も知識労働者なので、エグゼクティブの一人ですね。
知識労働者になるか、単純労働者になるか
これは自分の私見ですが、知識労働者と単純労働者は職業で区別されるものではありません。 職業ではなく、仕事への取り組みで決まります。
もちろん介護福祉士のような「士業」は知識労働者です。 しかしプログラマーは資格がないため、知識労働者と頭をほとんど使わない単純労働者が混在しています。 だから生産性に大きな開きがあります。
そして言われることだけを行う単純労働者はこれからどんどん地位が下がっていきます。 いくら愚痴ってもそれは変わりません。
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