500万円の奨学金を返済して感じたこと4つ
日本育英会(現在の日本学生支援機構)の奨学金の返済が完了しました。
1年間無職だったので返済期間は15年間。長かったです。
ようやく返済が完了して肩の荷が降りた、そんな自分が感じたことが4つあります。
1. 第一種と第二種は分けて考えるべき
自分は高校の成績が良く、いい大学に受かりました。 そのため奨学金は無利子(第一種)です。
無職になって返済できなくなったときも無利子のまま返済が延期できました。
返済義務はありますが、最後まで利子はかからず。 毎月3万円近く引かれるのは寂しいですが、 これがないと大学行けなかったので、まあいいやと。
一方で、奨学金が返せないと嘆く人は決まって第二種(有利子)です。 成績も悪く、大学に遊びに行ってた、 そんな人たちと一緒にされたくありません(まあ、自分も遊びすぎて留年したのであまり言えませんが)。
2. デフレは絶対悪
一緒にされたくないとはいえ、 昔と比べて奨学金が大きな負担になっているのは事実です。 ではその原因は何なのかと考えてみました。
結論としては、デフレこそが奨学金を大きな負担にした一番の原因です。
なぜかというと、同じ無利子でもインフレの場合、 実質的な返済額はどんどん減っていきます。 一方でデフレなら実質的な返済額はどんどん増えていきます。
デフレは貧しい人に厳しく、資産家に優しい絶対悪です。
「じゃあインフレは良いこと?」と思うかもしれません。
その答えは、インフレは必要悪です。 デフレが絶対悪だから、多少のインフレはしょうがない、そんな感じです。
3. Twitterはクレクレ厨だらけ
奨学金に限らず、お金の話をTwitterで見るとイヤな気分になります。
なぜならTwitterにいるのは「自分は金を払いたくない、でも金は欲しい」クレクレ厨ばかりだからです。
これが生活が苦しい人の言葉なら分かります。 でもTwitterのクレクレ厨はドケチな小金持ちです。 お金の使い方も下手。話になりません。
自分は無職になったときに福祉に助けられました。 だから「金を払いたくない」とというケチなことは言いません。
もし高所得者になったら、寄付や税金で社会に還元していきたいと思います。
4. 長期的には給付型奨学金が主流になる
いつの間にか2017年に給付型奨学金ができてました。 今後はこちらが増えていくと思います。
なぜなら現代は「いい大学を出ていい企業に入る」といった確実な成功方法はなく、 成功に近づくには何度でも挑戦し続けるしかありません。 そして挑戦し続けるためには、 失敗しても生活に困らないためのセーフティネットが必要です。
しかし無利子でも借金があることで、挑戦の足かせになります。 だから奨学金は給付型が主流になります。ならないといけません。
ただセーフティネットは必ずしも国が作る必要はありません。 例えば、アメリカは非営利組織(NPO)によるセーフティネットが発達しています[^2]。
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