「OSCクロニクル」から持続可能なコミュニティ運営を学ぶ

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はじめに

自分は昔からイベントごとは苦手でしたが、最近は社内でもイベントの企画、あるいはコミュニティを盛り上げる側になってきています。 そんな中でふと「自分はどういうコミュニティが好きなんだろうか?」という疑問が出てきました。 その答えがオープンソースカンファレンス(OSC)でした。

そのOSCに関する本が出ました。OSCに関する歴史と、コミュニティのあり方、運営マニュアル、 そして参加者による思い出話など盛りだくさんの内容です。


OSCクロニクル

これ読んだときの感想は これ全人類必読では? という感じです。 あくまでOSCの内容ですが、内容的には他のコミュニティの主催者、 企業や団体などの出展側、そして参加者としての楽しみ方まで書かれています。 OSCに行ったことなくても、コミュニティを運営している人、またコミュニティに参加したい人にとっても参考になる内容だと思いました。 なので 全人類必読では? と書いています。半分本気です。

OSCが楽しかった理由

先に自分が好きなコミュニティがOSCと書きましたが、何でそう思ったのかを書きます。

1つは思い入れ。自分は2000年前後からオープンソース関連にちょっと関わっていました。 といってもイベントごとは苦手で、主催者側に立つこともなく、イベントで発表したのもmozilla.party.jp 1.0くらいですが。

OSCは2004年から開催ですが、多分最初の方に行ったはず。愛媛に戻ってきては大分に2回、愛媛で1回行ったくらいですが。 特にOSCは「オープンソース」という明確ながら自由な繋がりがあり、 他のイベントと比べて「ごった煮」あるいは「何でもあり」みたいな感覚があります。その自由さが自分に合ってたと思います。 あと最後にLT(ライトニングトーク)があって、懇親会があって、それが楽しかった。そんなイメージです。

いろんな知見がある

この本はOSCについての本ですが、内容的にはコミュニティ運営そのものの話から、 企業としてのOSSの支援、地方コミュニティの話など、 いろいろ他のコミュニティでも使えそうだなと思いました。 特に共感したのは地域コミュニティの話にあった「地域で埋もれている人を発掘することが本当の目的といってもよい」という箇所です。 自分自身がそういう立場だったので、この目的にはとても共感しました。

最後にOSCの始め方や運営のマニュアルもありますが、これがなかなか詳しく書かれています。 OSCについての本ですが内容的には他のイベント開催時にも役立ちそうだなぁと考えています。やったことないですが・・・

あと自分はフルリモートで仕事をしていて、会社も拠点が分散しているので必然的にオンラインイベントが多くなります。 オンラインイベントはなかなか運営が難しく苦戦しているのですが、この辺りの知見も豊富に書かれています (具体的には本を読んでみてください)。 自分の中でも顔を出して交流するのはもちろん必要で、ディスカッションとかLTはオンラインでもやりやすいなと感じてています。

地域コミュニティを持続させて行きたい

自分はイベントごとは苦手で、育児やコロナ禍もあり参加するのも避けていたのですが、 今年から少しずつイベントに参加するようにしています。 だいたい1〜2ヶ月に1回くらい。

もちろん愛媛ではイベントは少ないです。自分が行きたいのは月に1回あるかどうかです。 ですがイベントに行くと知っている人も結構います。数年ぶりに会って何となく覚えている人、覚えてくれている人もいました。

なので最近は「イベントはたくさんなくてもいいが、参加したいと思えるものがあるのは大事」だなと思っています。 そのために何ができるかはまだ分からないのですが、まずは自分が楽しんでいくことが必要かなぁと考えています。

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