OpenJDK 11のサポートは心配しなくて良さそう

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困った記事

影響力のあるサイトがロクに調べずにこんなFUD記事書くのはちょっと困りますね。

未来のことなので100%は断言できませんが、Linuxに関してはまず大丈夫だと思います。 (Windows, Macについては詳しくないのですが、たぶんZuluかAdoptOpenJDKになると思います)

CentOSのJava 7アップデートはいつまで?

Oracle Java 7の無料で入手できる最終版は、2015/04にリリースされた、 Update 80です1

では、無償で提供されているCentOSのOpenJDK 7のアップデートはいつまで続いているでしょうか?

答えは現在も続いているです。こちらからソースがダウンロードできます。 バイナリはCentOSのアップデートで入手できます。

これは、Oracleが提供するバージョンと同じです。

Java 11になっても基本的には同じだと思います。

Java Is Still Free

なぜ最初の記事に「困ります」と書いたかというと、Java Is Still Freeという記事がすでに出ていたからです。

この「OpenJDK Updates Plan」によれば、OpenJDK 7は2020年7月まではRed Hat主導でアップデートされます。 OpenJDK 8については2023年9月までRed Hatなどの企業でアップデートされます(RHELでは2023年6月2)。

CentOSはこのRed HatのクローンOSです。 なので、Red Hatがアップデートを提供する限り2、CentOSでもアップデートされるでしょう。

他のディストリビューションもリリースタイミングが変わると思いますが、 基本的にはアップデートされるはずです。

OpenJDKの品質については “production-ready” という表現で、 本番環境でも使用可能な品質であると言っています。

This page provides production-ready open-source builds of the Java Development Kit, version 11

それでも不安があるという人はそれこそOracleの有償サポートに入ったらいいと思います。 限界まで使いこなしたい人か、逆にOracleの名前が入ってればなんでもいい人たちだと思うので。

自分は仕事でRHELを使っているので、RHEL版のOpenJDKに乗り換えようと思います。 ディストリビューションが配布しているもの方が安心じゃないですか?

互換性の問題はある

ただし、バージョンが上がることによる互換性の問題はあります。 1つは、Java 9からのモジュール機能によるもので、こちらの対応に苦労している話を耳にします。

そしてもう1つは、Java 11からいくつかの機能が落とされたからです。 こちらの資料の7〜8ページ目が分かりやすいです。

ただ、JavaFXについては独立したプロジェクトになったようです。

あと以下の機能がなくなったのが影響するかもしれません。 たぶんライブラリ追加するだけだと思いますが。

英語圏の記事を読もう

自分はこのJava Is Still Freeについて、以下のInfoQの記事で知りました。

正直、これくらいは読んで欲しいなぁと思います。英語圏の記事ですが、日本語に翻訳されているので。

あと、この記事で英語のサイトも紹介しましたが、それも自分で確認してください。 自分はまず大丈夫だろうとは判断しましたが、情報リテラシーの基本です。