2013年7月27日土曜日

「新規IP」という単語に違和感を持つ理由

前から違和感があった単語に、「新規IP」というものがあります。任天堂の2012/10の決算説明会でも、Q6に次のような質問がありました(色付けは自分による)。
(前略)やはりマリオやポケモンといった往年のIP(知的財産)を用いたタイトルの販売が好調に見えた一方で、まったく新しいブランドのタイトルというのがここ最近、印象が薄くなってきているように思う。(後略)
この手の「新規IP」の話をたまに聞くのですが、自分としてはどこか引っかかってました。なぜ引っかかってたのかというと、自分が3DSを買ってからの2年間で「続編だから」買ったタイトルはほとんどなかったからです。どのタイトルをどのような理由で買ったかはゲームを買った理由という雑記に詳しく書きましたが、いくつか抜き出してみます。

マリオに関しては3タイトルを買ってますが、買った理由はそれぞれ違います。スーパーマリオ 3Dランドは自分の中では「なじみのない3Dアクション」で、New スーパーマリオブラザーズ 2は自分の中では「大量のコイン集めゲー」で、New スーパーマリオブラザーズ Uは自分の中では「Wii Uの機能を使ったゲーム」でした。

また、最近やってるピクミン3ですが、自分にとっては初めてのピクミンシリーズです。シリーズものだからという安心感や、リアルタイムストラテジーに近いからゲーム内容が想像出来るという安心感はありましたが、基本的には未知のゲームでした。

そしてドラクエ10これまでドラクエシリーズをやってきた安心感や、堀井さんが関わっているという安心感がありましたが、(実質的に)これまでMMORPGをやったことがないための不安感の方が強く、当初は買わない予定でした。

上の例は完全に個人的な話ですが、もうちょっと客観的な話をすると、シリーズものでも、例えばFFシリーズはクリスタルの設定やジョブシステムなど、いくつかのシリーズで使われたシステムもありますが、毎回システムを大きく変えていることが特徴です。

逆に新規IPとみなされることが多いブレイブリーデフォルト フライングフェアリー(BDFF)ですが、ジョブシステムや魔法名がFFシリーズと同じで、どことなくSFC時代のFFシリーズを彷彿させるタイトルです。ブレイブ&デフォルトなど新しいシステムも豊富ですが。

このように、どのゲームにもこれまで経験してきた「継続性」と、これまで経験したことのない「新規性」の両方が含まれています。もしそのゲームが「継続」しか含まれていなければそのゲームを買う必要はなく、「新規性」しか含まれていなければそのゲームを買うのには勇気が必要です。

「新規IP」という単語は、このうちの「新規性」にだけ着目した言葉です。しかし、世間で「新規IP」と言われているもののほとんどは、見た目など外側だけ変えたこれまでと似たようなゲームに見えます。どこかしら「新規性」があるはずなので、似たようなゲームだからダメということはありませんが、それを「新規IP」と呼ぶのはすごく違和感があります。

中にはストリートファイターIIのように格闘ゲームという1ジャンルを作るほどのゲームもあり、1990年代後半のように、新しいハードにより新しい表現が可能になったことで、新しいゲームがたくさん出た時期もあります。しかし、ゲーム業界が成熟し、ハードの性能によって新しく出来ることもほとんどなくなってきたため、本当の「新規IP」を作るのは難しくなってきています。

しかし、本当の「新規IP」は難しくても、「新規性」を出すことは必要であり、それは十分可能なはずです。最初に出した任天堂の決算説明会の質疑応答のQ6には、岩田社長はこのような回答をしています。
マリオやポケモンが今のように30年、15年もの間、ずっとその状況が維持できるというのはどうしてかといいますと、「毎回新しいことに挑戦していて、前作と同じような内容だけで出しているわけではないからではないか」と思っています。 
ですので、「往年のIPしか出ていないから革新を忘れている」というご指摘は、「タイトル名だけをご覧になって、中身をあまりご覧になっていない方がおっしゃっているのではないか?」と私は正直思っております。もしそれをしていなかったら、とっくにマリオもポケモンも落ちぶれているはずだと思います。 
まさにその通りで、タイトルや見た目だけで新規性がないと思ってしまう人が多いと感じてます。ですが、本当に新規性がないなら売れるはずがありません。そして、自分がどのような理由で買ったのかはゲームを買った理由という雑記に書いてますが、どこかしら「新規性」を求めてゲームを買っていて、また自分が想像してた以上に「よく分からないけど買ってみた」タイトルが多いのに気づきました。

次に買う予定のタイトルはWii UのThe Wonderful 101(音が出るので注意)なのですが、これも「よく分からないけど買う」タイトルの一つです。「俯瞰視点」の「たくさん主人公がいる」「アクションゲーム」らしいとは聞いてますが、まだ情報もほとんど出てなくて、さっぱり分かりませんヽ(´ー`)ノ

ではなぜ買うのかというと、神谷英樹さんのTwitterが話題になるので見てたら面白くて、調べてたら過去に評価の高いゲームをたくさん出している人だからという理由だけです。こんな理由でゲームを買うアホもほとんどいないと思います( ・ิω・ิ)

(追記)この記事を書くきっかけ(?)となったツイート。自分も買ってないんですが、この時期はしばらくゲーム離れしてたのでこの3タイトルは発売時に知らなかったんですよね。