ざっと読んだ感じ、会計の本というよりは、会計の観点から見たドラッカーの経営論の話ですね。思ったよりも一般的な話が多かったです。タイトルに「会計」が入っているのは取っつきにくそうで損だったかも。
ドラッカーの経営論の話と書きましたが、自分にとってはどれも一般的で常識レベルの話です。もちろん自分がドラッカーの本たくさん読んでるからというのもありますが、利益の90%を出しているのは10%の商品だとか、長期的な視点で考えろとか、一律のコスト削減はダメだとか、商品の値段を決めるのは顧客だとか、はっきり言ってこれが実践できてないのが信じられないくらい。
でもよく考えたら、前勤めていた日本IBMでは全く実践できてなかったんですね。売り上げ減っているのに、紙などの事務用品を節約するとか、酷いときにはPC更新すらコスト削減の対象になって、むしろ管理コストの分だけコストが増えてるとかあったなぁと。当然売り上げは減る一方で10年で半減しました。残った人のモチベーションは悲惨です。
この本で一つためになったのは、ABC原価計算についての解説です。この本によると、ABC原価計算は待ち時間や手直し、廃止といったコストも計算するのが特徴だそうです。この解説を見たときに、自分は「時間を基準にした原価計算だな」と感じました。ドラッカーの著書では時間管理について口が酸っぱくなるほど述べられています。なので、時間を基準にした企業の活動をコスト計算する方法だと考えると腑に落ちました。
レストランの経営者を使った例えも分かりやすくて無理がなく、経営に興味があるならかなりオススメですね。会計の知識はあるにこしたことないですが、なくても大丈夫かと。やっぱりタイトルに会計を入れるのは損してるなぁ。

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