2012年10月19日金曜日

情弱のススメ

前回の記事から少し空きましたが、今回の記事を最後にブログから少し離れようかと思ってます。完全に停止する訳ではないですが、更新を最小限にしたいかなと。雑記の方も減らそうかなと。

そう思った理由は、一ヶ月くらい前からの次のように生活パターンが変化したことが影響してます。なぜ生活パターンが変化したかはあとで書きます。
  • Twitterをほとんど見なくなった。
  • Google+もほとんど見なくなった。
  • RSSを整理してニュースをほとんど見なくなった。
    • RSSは全部で25サイトのみ。
    • そのうち一般のニュースサイトはEngadgetとロイターのみ。
  • アニメもほとんど見なくなった。
新聞や(アニメ以外の)テレビは前からほとんど見てません。つまり、脳の中に入ってくる情報をほとんど遮断しました。ニュースはTwitterのトレンドをたまに見たり、Google+をたまに見る程度です。

そうするとどうなったかというと、非常にストレスがなくなりました。鬼トレはゲーマーにも楽しめるの最後に「イライラが減った」と書いたんですが、半分くらいは情報遮断の効果かもしれません( ・ิω・ิ)。まあ鬼トレは集中力向上の効果があるんですが。

デメリットは特にありません。そもそも、知る必要がある情報はほとんどないんですね。どうしても知るべき情報はあちらから寄ってきます。情報が必要になったときに調べればよく、後になるほど情報が整理されてるのでそれで十分です。知って不快になるだけなら知らない方がまだマシです。

なので、あえて「情弱」になろうかなと。少なくとも、情報に流されるだけの「自称情強」よりはよっぽどマシです。

さて、最初に書いた「生活パターンが変化した理由」ですが、理由はただ一つです。「時間を有効に利用したい」。だから不必要なものはばっさり切り捨ててます。そして、出来た時間を次のものに利用してます。

ゲーム

はっきり言うとほぼドラクエ10のためです。朝起きたらドラクエ、昼休みに家に帰ってドラクエ、夜帰ったらドラクエ。あと日課の鬼トレと毎週の絵心教室。さすがに仕事や日常的な雑用は減らせませんが、とにかく時間がかかるものはばっさり削ってます。

それでもとにかく時間が足りないです。世界樹4もまだまだ最初の方だし、Newマリオ2もまだ100万枚コイン取ってないし、他にも積みゲーあるし、ブレイブリーデフォルトがFF3とFF5っぽいという話を聞いて体験版やったら面白そうだけど時間がなくてぐぬぬしてるくらいだし。はちま産くたばれとか思ってたけど正直どうでも良くなりました。「自分はこんなにゲームを楽しんでるのにあいつらは哀れよのう」くらいの気分です( ・ิω・ิ)

そういうわけなので、特にメリットがあるわけでもないブログもほどほどにしようかなと。

2012年9月21日金曜日

GRAVITY DAZEのプロデューサがひどい件(書き直した)

雑記に書いたものと趣旨は同じですが、アクセスが多いのでこちらに加筆、推敲したものを掲載します。雑記は気軽に書くサイトにしようと思ってたので。

昨日の昼休みにTwitter見てたら、自分の大好きなゲームの一つの「俺の屍を越えてゆけ」の最新作がPS Vitaで出るという情報が流れました(ソース: 4Gamer)。初音ミク -Project DIVA- fと「俺屍2」で買いたいソフトが合計2本になったので、これならVita買ってもいいかな?と思ったんですね。ただハードが高いので2万円くらいになればなぁと思ってますが。携帯ゲーム機だと2万までが限度かなと。3DSも値下げしてから買ったので。

で、それとは別に、東京ゲームショウの日本ゲーム大賞にGRAVITY DAZEってソフトが選ばれたらしいです。これがPS Vitaのソフトで、大賞として選ばれるくらいだからどんなんだろう?という興味を持ちました。

しかし、その期待が一瞬で崩れ去る事件が。このツイートです(はちまへのリンクがあったので埋め込みを削除しています)。はちまのURL流した上に「はちまさんの記事に泣かされてしまった!」ですよ。

はちまさんの記事に泣かされてしまった!不覚! RT @htmk73: 【祝】『グラビティデイズ』が「日本ゲーム大賞」と「年間作品部門 優秀賞」を受賞! blog.esuteru.com/archives/66206…
— Makoto Isomineさん (@misonem) 9月 20, 2012
なので、自分は次のように書きました。

「>RT」なのは@_soy_sauce_さんの発言を公式RTしたものへの言及だから。まあこれでこの件は終わりだと思ってました。はちま起稿がやってきた悪事を知らないのかもしれないし、リプライ送るのもどうかと思うので。

しかし直後に@_soy_sauce_さんから「アカウントが非公開になってますね」というリプライが来てピンと来ました。調べた結果ビンゴ。

GRAVITY DAZEのプロデューサにブロックされた!

Twitterではブロックされたユーザのツイートは非公開に見える仕様です。もしアカウントが非公開になってたらログアウトしても非公開で見えないはずですが、ログアウトして同じツイートを見ると確認出来ました。なので、確実にブロックされています。

こちらからはリプライしてないのでびっくりしました。リプライも非公式RTも公式RTもしてないなら本人に届くはずがないので、これは間違いなくエゴサーチ(恐らく"GRAVITY DAZE"で検索)でしょう。直接リプライもしてないのにブロックというのは狭量すぎるなと。まあ自分もブロックは気軽にやってるんですが、少なくとも将来の客にやるものじゃないでしょう。

これで完全に冷めました。自分は「はちま起稿」「はちま産」「ゲハ厨」が大嫌いですが、ゲームとは別に考えるべきだと思いこれまで我慢してきましたが限界です。平林久和といい、どうしてはちまに言及したらすぐブロックするんでしょうか。何かどす黒いものを感じざるを得ません。

このブログは最近3DSのソフトやドラクエを推しているからなのか、アクセスログを見ると2chのゲハ板やゲハブログからのリンクが確認されるんですね。その勘違いしたゲハ厨から「任天堂信者」と思われているようです。ゲーム業界を駄目にしたのは誰だ?にもゲハ厨らしきコメントがありました。確かに任天堂のソフトは好きなのですが、そのように捉えられるのは心外です。

あくまで嫌いなのは「はちま起稿」「はちま産」「ゲハ厨」です。例えばこういう奴です。


これを見てどう思いますか?気持ち悪いの一言でしょう。言葉遣いももちろんですが、自分がやりたいから嬉しいではなく、任天堂のハード以外から出る(任天堂にダメージを与えられる)のが嬉しい。過去のツイートを確認したところ、オレ的ゲーム速報@刃のURLを多数流していました。間違いなく「ゲハ厨」です。こういうゲハ厨こそ自分が最も蔑む下等生物です。SCEにとってもこのようなユーザは迷惑でしょう…と昨日までは思っていました。

自分はソニーは大嫌いなのでたびたび批判してますが、SCEは別だと思ってました。ストリンガーがソニーに行った「虐待」というエントリーでも書いてますが、少なくともPlayStation初代のころはPS派であり、むしろSCE信者と言ってもいいくらいでした。この件については次の記事で書きますが(書きました: 昔のSCEは輝いていた)、PS派だった証拠を載せておきます。昔作ってたWebサイトのアーカイブにあるように、PS1のソフトが一番多く、52本も買いました。

当時の栄光を知ってるからこそ、今のSCEが残念だし、捏造でネガキャンをするはちま起稿を支持するプロデューサーの姿勢が許せません。自分の知ってたSCEはそんな会社ではありませんでした。PlayStationでは(エネミー・ゼロなどの事件もありましたが)堂々と戦って勝ちました。その気持ちを書いたのがゲーム業界を駄目にしたのは誰だ?という記事です。この記事の批判対象にはSCEは含めませんでしたが(とはいえダメなのも確かなので頑張ってるリストにも入れず)、今回の件を見ると、SCEも見限った方がいいかもしれませんね…

2012年8月19日日曜日

ツインテールは二次元に限る理由

アニメではもはや定番萌え属性のツインテールですが、三次元ではほとんど見ません。幼いイメージがあるため三次元では避けられているのも一つの理由ですが、ツインテールはビジュアル的にも二次元向きと言えます。その理由について簡単に。

まず、二次元のツインテールの例を2つ貼ってみます。この2つの絵に共通する項目がツインテールが二次元向きな理由です。



それは、髪が広がる方向です。「八」の字になってますよね。これは二次元特有の描き方で、三次元では重力があるので髪はまっすぐ垂れ下がってしまいます。ツインテールはこのように八の字に広がる描き方が多く、その方がビジュアル的に映えます。これがどうしても三次元が二次元を越えられない理由です。

一方で、ポニーテールは以下のように二次元でも重力に逆らわずにまっすぐ下に落ちる絵が主流です。なので、ポニーテールでは三次元と二次元のビジュアル的な差はそれほどありません。


ただし、例外があります。けいおん!の中野梓(あずにゃん)です。あずにゃんはツインテールには珍しく、三次元に近い感じで髪が描かれます。こんな感じに。


あと髪が黒というのも珍しいです。黒は重たいイメージを与えるため、ツインテールにはあまり採用されていません。ツインテールにはツンデレお嬢様のイメージの金髪が多いです。

しかしあずにゃんはツインテールの中でもかなり人気のあるキャラです。けいおん!自体に人気があるのも大きな理由ですが、他にも理由があるかもしれません。自分は「あずにゃんはprprしやすい(ネタにしやすい)」のが一つの理由かなぁと思ってますが本当のところは分ってません( ・ิω・ิ)

2012年7月12日木曜日

ウェイト版タロットの著作権が日本で切れていた件

(追記)Wikipediaでこの話題が取り上げられ、日本語版のタロットカードの記述が更新されました。ありがとうございましたm(_ _)m

ライダー版とも呼ばれる、もっともなじみ深いウェイト版タロットの著作権が切れていることが分かりました。

The Rider Tarot Deck

このような絵柄です。この経緯について書きます。
ふと気になってタロットカードの著作権について気になって調べてみたところ、ライダー・ウェイト版の著作権に関する猫的考察というページを見つけました。この情報を確認したところ、全体的には正しいようですが、計算に一部間違いがあって、どうやら日本での著作権は既に切れているようです。

まず、著作権の保護期間ですが、日本ではWikipediaの著作権の保護期間に書いてあるように、基本的に著作者の死後50年、あるいは団体発行の場合、公表後50年です。これは外国の著作物の場合も同様です。ただし、一部の国の著作物には戦時加算というものがあって、ウェイト版タロットカードの場合、著作者および発売元がイギリスなので、3794日が加算されます。

また、注意すべきなのが保護期間の計算方法で、これは以下のように、発表または死亡の翌年の1月1日から数えます。
著作物の保護期間は、著作者の死亡および上記の事実(公衆への提供、製作)が発生した時から始まる。ただし、これらの事実が発生した年の翌年の1月1日から計算する(7条(5))。
関係者は3者あり、以下のようになっています。
  • アーサー・エドワード・ウェイト:1942年没
  • パメラ・コールマン・スミス:1951年没
  • ライダー社からの発売:1910年
まず、ライダー社の分は公表後50年なので、戦時加算を含めても明らかに切れています。問題は2人の著作者ですが、パメラ・コールマン・スミス女史が1951年没なので、1952年1月1日から50年と3794日を足すと、なんと2012年5月22日になりました。つい先日切れてたというわけです。

このカードのデザインですが、Wikipediaで入手出来ます。例えばFoolのカードのように。ただし、イギリスでは著作権保護期間は死後70年のため、国によってはまだ著作権が切れていないようです。そのため、Wikimedia Commonsには置いてはいけないという注意書きがあります。

2012年7月7日土曜日

くたばれストリンガー!ユーザを敵に回した一つの発言

この記事は、以前書いたストリンガーがソニーに行った「虐待」を見ると理解が進むかもしれません。

Twitterを見てたら次のような発言が目にとまりました。


これ見たとき正直信じられなかったです。いくらストリンガーが無能でもこのような発言はしないんじゃないかと。しかし参照元がはっきりと書かれているので、図書館に行って確認してみました。そうしたら本物でした。まさに( ゚д゚)という感じです。元の記事を入手したので、発言を引用します。
私は6年前にソニーのトップに就任した当初から、電機メーカーが映画や音楽などのソフトウエア部門をグループに抱えている意味を(マスコミから)問われ続けてきました。「他社がコンテンツを使うことを阻止できる」というのがその答えです。米アップルが2003年に音楽配信サービス「iTunes Music Store(現iTunes Store)」を始めた当時、ソニーの音楽部門は楽曲の配信を許してしまった。当時の私にはそれを阻止する力がなかったが、今なら違った判断を下せます。
引用元は「日経ビジネス 2011年9月26日号 26ページ」です。太字は元の記事にはない自分の強調です。

これを見てユーザがどう思うでしょうか。ソニーのコンテンツを見たいからソニーのハードを買いたいと思いますか?当然ノーでしょう。自分が感じているように、ソニーが大嫌いになる人が多いでしょう。

なぜコンテンツの独占は嫌われるのでしょうか。それは別途雑記の「ハードとコンテンツの融合」と「ハードとソフトの融合」の根本的な違いで書きましたが、「コンテンツ」の特性が大きく影響しています。例えばMS OfficeやiTunesといった「ソフトウェア」はWindowsでもMacでも動きますが、それは開発元が「移植」という作業を行っているからです。「移植」以外にも方法はありますが、手間がかかっているのには違いがありません。

これはゲームでも同じです。ゲームの場合はNintendo 3DSの二画面のような、ハードの特性からそもそも移植が不可能なこともあります。なので、あるゲームが特定のハードでしか動かなくても当然か、少なくとも「しょうがない」とは思います。

しかし、音楽や映像の場合は基本的にあらゆるハードで動くのが常識です。DVDやBlu-rayのフォーマットが標準化されているのはあらゆるハードで動くようにするためです。円盤がデジタル配信に変わってもほとんど変わりません。配信元によって若干の違いはあるとしても、フォーマットを変換するためのプログラムを流す労力程度で済む作業です。

本来ならソニーは、「他社にもコンテンツを提供する。しかしソニー製品を使えばよりよい体験を得られる」を目指さなければいけませんでした。AppleがiPod、iPhone、iPadで行っているのはこの方向です。これらの機器はWindowsでも問題なく使うことが出来ますが、Macの場合、標準のアドレスブックやカレンダーと容易に連携が出来るという利点があります(Mountain Lionだとさらに統合されているようです)。なので、Windowsユーザにも楽しんでもらえて、気に入った人の一部がMacを買うという好循環が生まれています。

ストリンガーがソニーに行った「虐待」にも書きましたが、平井社長にはストリンガーおよびその傀儡を全員排除する必要があります。この前の株主総会ではストリンガーの再任に対して200万票の反対票があつまりましたが(PDF)、まだ賛成する人がいるのは情けないことです。ソニーが復活するためにはまずここから始めないといけません。

2012年5月11日金曜日

ストリンガーがソニーに行った「虐待」

気まぐれに書店に行って、前々から気になってたこの本を買いました。

さよなら!僕らのソニー (文春新書)
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今ではすっかりソニー嫌いとなった自分ですが、PlayStationとPlayStation2の頃はソニーファンでした。

それまではスーパーファミコンで遊ぶ一般人でしたが、Nintendo 64の「少数精鋭」と「高価なマスクROMを採用」という方針に不満があり、一方でPlayStationの「全てのゲームは、ここに集まる。」というキャッチコピーと、CD-ROM採用でコストを抑えたところに共感し、PlayStation派に転向しました。

以下の本はかなり昔の本ですが、PlayStation開発当時の状況がワクワクさせる形で書かれています。

ソニーの革命児たち―「プレイステーション」世界制覇を仕掛けた男たちの発想と行動
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ゲーム以外の分野ではCDウォークマンを買った程度で、特にソニーだから良い、悪いというイメージはありませんでしたが、rootkitやネットでの工作などのソニーの悪辣な行為が明らかになるにつれ、ソニーには悪いイメージを持つようになりました。

しかし、PlayStationでワクワクさせた頃のソニーを知っている自分としては、今のソニーがなぜここまでおかしくなってしまったは興味があります。また、Appleと比較されることも多いのも一つの理由です。

最初は井深氏のエピソードがジョブズっぽいなぁと感じ、Appleと比較してレビューを書く予定でしたが、読み進めていくうちに悲しみと怒りが沸いてきました。ソニーがここまで酷いとは思いませんでした。ストリンガーは人類史上最悪の経営者と言っても過言ではありません。政治家で例えるなら菅直人レベルです。

p246より、
エレクトロニクス企業と思って入った会社が、エンタテインメントの会社になるー程度の差こそあれ、他の会社では出来ないことがソニーでは出来るのではと信じて入社したエンジニアにとって、これほどショックなことはない。独自技術にこだわるな、誰にでも作れる標準的な製品がソニーに求められている製品だと説明されたら、それまで培ってきたエンジニアとしてのキャリアは否定されたも同然である。
ストリンガーが技術者に伝えたのは、技術力はいらないというメッセージです。これは技術者にとっては、「自己否定」そのものです。自分たちがやっていることが大事だと考えて、それでも力及ばず失敗したのならまだ納得できます。しかし、自分たちが不要と言われてどうやったら力を発揮できるのでしょうか。人間で言うなら「いじめ」「虐待」と言うべきレベルです。

自分が日本IBMに入ったときも似たような経験がありました。数ヶ月に一度大和ソフトウェア開発研究所(YSL)で全体ミーティングがあって所長が話をするのですが、明らかに自分の部門が冷遇されているのが分かりました。ちなみにその時の所長の内永ゆか子はソニーの社外取締役をやっています。無能同士気が合ったんでしょうね

このようにガタガタになってしまったソニーが復活する見込みはあるのでしょうか。ゲーム以外に特筆すべき分野がなくなってしまったという問題もありますが、もっと単純に、ストリンガーに指名されたという事実だけで平井氏には無理だと判断出来ます。もし平井氏がストリンガーおよびその傀儡を全員排除出来れば少なくとも社内の士気は上がると思いますが。

2012年4月19日木曜日

顧客も社員も大切にしなかった企業の末路

昔勤めていた日本IBMが56年ぶりに外国人社長になりました。とうとう来たかという感じで、むしろ遅すぎたくらいです。日本IBMの業績は2001年をピークに毎年売上が減り続け、10年で売上が半減しました。この間にはPC事業やHDD事業の売却もありますが、IBM Corporationがこの間売上を伸ばしていること、また日本経済全体やITサービスを行っている他の企業と比較してもその不調ぶりが際立っています。

その日本IBMの内情はどうだったのでしょうか。はっきり言うとブラック企業です。個人的な経験は以前Twitterでつぶやいたのをまとめてもらいましたが、ここではもっと一般的な話をします。

まず、日本IBMの特徴として高い利益が挙げられます。2011年でも940億円の経常黒字です。一見優良企業のように見えますが、内部から見ると全く違います。実際の金額は分かりませんが、日本IBMは他社に比べて高いという話を聞きます。そしてWikipediaにあるように「恒常的な事業売却とリストラや昇進・昇給の凍結、減俸を含む徹底的なコスト削減努力」が行われています。つまり、ユーザには高い金を請求して、社員には還元しない、それが日本IBMの高利益率の理由です。

さらに酷いことに、日本IBMは社内プロセス地獄と言われるほどの硬直化した組織があります。例えば社内にテスト用マシンを構築するためにIPアドレスを取得するだけでもプロジェクトのお金が必要で、申請してから3日かかります。マシン調達には二週間はかかりました。

そして、生産性向上のために投資をしません。PCも低価格低スペックのものしか原則として割り当てられず、しまいにはコスト削減と称して新規PC配布を延期する有様です。結局2002年に配布されたPCを最後まで使っていました。また、2002年にRational Softwareを買収しましたが、自分が知っている限り、社内でRationalのソフトはほとんど使用されていませんでした。

最後に、社員の能力に見合った仕事を与えていないという問題があります。例えば自分が2008年にやった仕事はただテスト仕様書に従って黙々とテストをするだけの単調な内容でした。仕事のレベルを考えると1000円のバイトで十分なレベルですが、これを7年目の社員にやらせています。

以上をまとめると次のようになります。もちろんこれだけではないですが。
  • 社内プロセス地獄&スキルに見合った仕事をさせないため高コスト
  • 投資をしないので低生産性のまま
  • 利益は社員には還元しない
  • 低生産性、高コストをそのまま顧客に押しつける
当然顧客離れを引き起こしますし、優秀な社員は逃げていきます。この日本IBMを象徴している書き込みが2chにあります
社員はただのリソース=デスクやボールペンと同じ、それがI式の思考方式。
しかもその思考はますます近年強まりつつある。
いまの状況では、新卒・中途に関わらずIに入社するほどバカバカしいことはない。
せっかく身につけた知識・スキル、そして経験・キャリアは、
いっさいムダになる。プロセス地獄でアタマを使う必要は無い。
ここ5年間でアタマを使えば使うほどうまくいかなくなる会社に変貌した。
ようするに低IQに堕ちた今のIでは、そのレベルに合わせなければ、
社内政治に生き残ることすらおぼつかない。
その結果としての業績低迷であり、
多少Bottomを切ったところでもはや修正できる話ではない。
日本IBMの社訓は「THINK」ですが、実際は真逆、考えたら負けの会社でした。

ではこの日本IBMは復活するのでしょうか?三行半を突きつけた自分が言える立場ではないですが、せっかくなので書いてみます。

日本のメーカーなどに比べて有利なのはIBMという強力な後ろ盾があることです。IBMの製品は競争力があります。ただ生産性が非常に低いだけです。そのために必要なのは一時的に利益を減らしてでも生産性を上げる投資をすることです。

まず第一に、社内プロセス地獄を解消する必要があります。いつものようにドラッカーの発言を引用します(『現代の経営』より)
かつてドラッカーは、ある公益事業に提案して、報告と手続きを2ヵ月廃止し、現場が必要とするものだけを復活させたという。その結果、報告と手続きを4分の3削減させたという。
報告と手続きは記入する者の道具でなければならない。記入者を評価するための道具にしてはならない。記入の出来栄えによって仕事を評価してはならない。記入ぶりによって評価してよいのは、記入を仕事にしている事務員だけである。
 「報告と手続きのすべてについて、本当に必要かを定期的に検討する必要がある。5年に一度は、すべての書式を見直さなければならない」
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最低限必要なものは、IBMが上場会社として投資家に報告するための財務的な資料でしょう。他は原則廃止くらいでちょうどいいです。

次に、生産性を上げるために投資することが必要です。社内のシステムを使うのにプロジェクトの予算が必要なのは異常です。開発者にはRationalのソフトに限らず生産性を上げるために必要なものは積極的に採用し、マシンも良いものを提供する必要があります。

最後に人材配置の最適化です。ここが一番難しいです。ただ確実なのは、これまで日本IBMがやってきたような、必然性もない、ビジョンもない人員削減は首を絞めるだけということです。例えば「ライフサイクル イノベーション」に書かれているように、製品そのものではなく「発明」「展開」「改善」に人材を配分して、それぞれのスキルを活かすのは一つの手でしょう。


別に自分自身はどうでもいいですが、人材を活かせないのはなので、一刻も早くブラック企業から脱出してください。それが出来ないのなら有害なので日本から出て行ってください(・ω・)